マッサージの手技の中でも、特に深層の筋肉にアプローチするニーディング。
この記事では、ニーディングの効果から、種類、具体的な手技、注意点までを徹底解説します。
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ニーディングとは?基本と効果
ニーディングは、マッサージや整体の施術において、非常に重要な手技の一つです。皮膚表面を滑らせるだけでなく、筋肉や組織を深く掴み、揉みほぐすことで、様々な効果が期待できます。その特徴は、圧迫と解放をリズミカルに繰り返すことで、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することにあります。
ニーディングは、施術者の技術と経験が求められる手技であり、適切な圧とリズムで行うことで、より高い効果を引き出すことができます。

ニーディングの定義と特徴
ニーディングとは、ラテン語の「gnedere(こねる)」を語源とする手技で、文字通り、パン生地をこねるように、筋肉や組織を揉みほぐす手技のことです。
その特徴は、圧迫と解放をリズミカルに繰り返すことで、筋肉の深層部にアプローチし、緊張を和らげ、血行を促進することにあります。ニーディングは、指の腹や手のひら全体を使って行われ、施術部位や目的によって、様々なバリエーションが存在します。
例えば、筋肉を大きく掴んで揉みほぐす場合や、指先で細かく圧迫する場合などがあります。また、ニーディングは、他のマッサージ手技と組み合わせて行われることも多く、より効果的な施術を行うために不可欠な要素となっています。
ニーディングは、施術者の技術と経験が求められる手技であり、適切な圧とリズムで行うことで、より高い効果を引き出すことができます。
ニーディングの主な効果
ニーディングは、筋肉の緊張緩和、血行促進、痛みの軽減など、様々な効果が期待できます。筋肉の緊張を和らげることで、肩こりや腰痛などの慢性的な痛みを軽減することができます。また、血行を促進することで、疲労物質の排出を促し、身体の回復をサポートします。
さらに、ニーディングは、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。リラックス効果を高め、ストレスを軽減することで、心身の健康を促進します。
また、スポーツ後の筋肉疲労の回復や、むくみの解消にも効果的です。
これらの効果は、ニーディングを行う際の圧迫と解放のリズムが、身体の自然なリズムに同調することで、より高まると考えられています。
適切なニーディングは、身体だけでなく、心にも良い影響を与えることができます。
サーキュラーニーディングとリンギング
ニーディングには、様々な種類の手技が存在しますが、その中でも代表的なものが、サーキュラーニーディングとリンギングです。
サーキュラーニーディングは、指の腹や手のひらを使って、円を描くように筋肉を揉みほぐす手技です。筋肉の深層部にアプローチしやすく、広範囲の筋肉を効率的に緩めることができます。
一方、リンギングは、筋肉を左右に揺らすように揉みほぐす手技です。筋肉の緊張を和らげ、柔軟性を高める効果があります。
これらの手技は、施術部位や目的によって使い分けられ、より効果的な施術を行うために不可欠な要素となっています。
サーキュラーニーディングは、肩や背中などの広い範囲の筋肉に使われる手技、リンギングは、首や腕などの細い筋肉に効果的な手技です。
ニーディング手技の種類と方法
ニーディングの手技は多岐にわたり、施術する部位や目的によって使い分けられます。
基本的な手技としては、
・指の腹を使うフィンガーニーディング、
・手のひら全体を使うパームニーディング、
・親指を使うサムニーディング
などがあります。
フィンガーニーディングは、細かい部分や、筋肉の深層部にアプローチするのに適しています。
パームニーディングは、広い範囲をリズミカルに揉みほぐすのに適しています。
サムニーディングは、一点に集中して圧をかけるのに適しています。
Tsubakiではこれらの手技を組み合わせることで、より効果的なマッサージを行っています。

基本的なニーディングの手順
ニーディングを行う際には、まず、施術部位をホットタオルで温めて筋肉をリラックスさせることが重要です。十分に温まったのち、施術部位にオイルを塗布し、摩擦を軽減します。
そして、指の腹や手のひらを使って、筋肉を優しく掴み、リズミカルに揉みほぐします。圧迫と解放を繰り返すことで、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進します。
施術後は、再びホットタオルで拭き取るか、軽くマッサージをして、筋肉をリラックスさせます。
部位別のニーディングのポイント
ニーディングは、全身の様々な部位に行うことができますが、部位によって適切な手技や力加減が異なります。
例えば、肩や背中などの広い範囲の筋肉には、パームニーディングが適しています。手のひら全体を使って、リズミカルに揉みほぐすことで、筋肉の緊張を和らげることができます。
首や腕などの細い筋肉には、フィンガーニーディングを行います。指の腹を使って、丁寧に揉みほぐすことで、筋肉の深層部にアプローチすることができます。
足や腰などの筋肉には、サムニーディングを行います。親指を使って、一点に集中して圧をかけることで、筋肉のコリをほぐすことができます。

ニーディングがもたらす3つの主要な効果
ニーディングは、その手技を通じて、身体に様々な良い影響をもたらします。特に注目すべきは、筋肉の深いリラクゼーションとコリの緩和、血行・リンパ循環の促進、筋肉の柔軟性の向上と可動域の拡大という3つの効果です。これらの効果は、互いに密接に関連しており、総合的に身体の健康を促進します。
ニーディングは、単なるマッサージの技術ではなく、身体の構造や機能に関する深い知識と理解に基づいて行うことで、その効果を最大限に引き出すことができます。
筋肉の深いリラクゼーションとコリの緩和
ニーディングは、筋肉の深層部にアプローチし、緊張を和らげることで、深いリラクゼーション効果をもたらします。筋肉が緊張している状態は、血管を圧迫し、血行を悪化させるため、コリや痛みの原因となります。ニーディングによって筋肉が緩むことで、血管の圧迫が解消され、血行が促進され、コリや痛みが緩和されます。
また、ニーディングは、筋肉だけでなく、神経系にも働きかけ、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。リラックス効果を高め、ストレスを軽減することで、心身の健康を促進します。
さらに、ニーディングは、筋肉の柔軟性を高める効果もあります。柔軟性が向上することで、怪我の予防や、運動パフォーマンスの向上にもつながります。
血行・リンパ循環の促進
ニーディングは、筋肉を揉みほぐすことで、血管を刺激し、血行を促進する効果があります。血行が促進されることで、身体の隅々まで酸素や栄養が行き渡り、細胞の活性化を促します。また、老廃物の排出も促進され、疲労回復効果も期待できます。
さらに、ニーディングは、リンパの流れを促進する効果もあります。リンパは、身体の免疫機能に関わる重要な組織であり、老廃物や毒素を排出する役割を担っています。ニーディングによってリンパの流れが促進されることで、免疫力が高まり、病気になりにくい身体を作ることができます。
また、リンパの流れが滞ると、むくみの原因となりますが、ニーディングによってリンパの流れが改善されることで、むくみの解消にもつながります。
筋肉の柔軟性の向上と可動域の拡大
ニーディングは、筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を拡大する効果があります。筋肉が硬くなっている状態は、関節の動きを制限し、身体の可動域を狭めてしまいます。ニーディングによって筋肉が柔軟になることで、関節の動きがスムーズになり、身体の可動域が広がります。
可動域が広がることで、日常生活での動作が楽になり、運動パフォーマンスの向上にもつながります。また、怪我の予防にも効果的です。
さらに、ニーディングは、筋肉のバランスを整える効果もあります。筋肉のバランスが崩れている状態は、姿勢が悪くなったり、身体に負担がかかったりする原因となります。ニーディングによって筋肉のバランスが整うことで、正しい姿勢を保ちやすくなり、身体への負担を軽減することができるでしょう。

