- オイルを塗布
- 圧を加えながら全体をなでさする
- 肩甲骨周りに圧を加える
- ホットストーン
STEP 1:全体を温めるエフルラージュ(撫でる手技)
まずは、背中全体を温め、筋肉をリラックスさせることから始めます。

背骨に沿って: 背骨の両側に手を置き、お尻から首に向かってゆっくりと撫で上げます。
広い範囲で: 手のひら全体を使い、肩甲骨から腰、脇腹へと、広い範囲を優しく撫でます。このとき、リンパの流れを意識して、心臓に向かって(腰から肩へ)流すように行いましょう。
優しいタッチで: 強い力は入れず、優しく、滑らかに撫でるのがポイントです。これにより、クライアントの心身がリラックスし、次の手技を受け入れる準備が整います。
STEP 2:肩甲骨周りの筋肉を解放するペトリサージュ
肩甲骨周りは、ストレスや疲労が溜まりやすい部位です。ここを丁寧にほぐすことで、肩こりの根本的な原因にアプローチします。
肩甲骨の内側: 親指や指の腹を使い、肩甲骨の内側(背骨との間)の溝を、上から下へと丁寧に揉みほぐします。

肩甲骨の外側: 腕を少し外側に広げてもらい、肩甲骨の外側の筋肉を、手のひらや指全体でつかみ、ニーディング(こねる)ように揉みほぐします。
「肩甲骨はがし」: 肩甲骨の下に指を入れ、肩甲骨全体を軽く持ち上げるように動かします。これにより、肩甲骨周りの筋肉の可動域が広がり、より深いリラックス効果が得られます。
STEP 3:背中全体の大きな筋肉をほぐすニーディング
背中には、広背筋などの大きな筋肉が存在します。ここをしっかりほぐすことで、全身の血行が改善されます。

ローリング(絞り込み): 背中全体を手のひらでつかみ、ぞうきんを絞るように交互に揉みほぐします。
シーフティング(横方向の揺らし): 親指や手のひらの付け根を使い、背骨に沿って、筋肉を左右に揺らすように動かします。これにより、筋肉と骨の癒着を剥がす効果が期待できます。
フリクション(摩擦): 頑固なコリがある場合は、親指や手のひらの付け根を使って、小さな円を描くように圧をかけながら揉みほぐす「フリクション」を取り入れます。
STEP 4:ホットストーンを用いたマッサージ
身体が温まった後、オイルを塗布し、温かい石をマッサージツールとして使用します。

エフルラージュ(撫でる): まず、手のひらで温めたオイルを背中全体に塗布します。その後、温かいホットストーンを手のひらで包み込むように持ち、腰から肩に向かってゆっくりと滑らせます。
ペトリサージュ(揉みほぐし): 凝り固まった筋肉には、石の平らな面や角を使って、小さな円を描くようにマッサージします。特に肩甲骨のまわりや背骨の際など、手だけでは届きにくい場所にもアプローチできます。
フリクション(摩擦): 頑固なコリには、石の角を使って点圧を加えながら、筋肉の繊維に沿って小さな動きでマッサージします。